Vol.142NEW

更新日:2026.06.12

梅雨のジメジメ湿気対策!リフォームでの解決方法と省エネ補助金2026の活用法

その他

  • 断熱
  • 水回りリフォーム
  • トラブル

梅雨のジメジメ湿気対策!リフォームでの解決方法と省エネ補助金2026の活用法

「梅雨になると室内がジメジメする」「結露やカビが気になる」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

室内の湿気対策としては、こまめな換気や除湿機の活用に加え、断熱改修や換気設備の導入といったリフォームも有効です。工事内容によっては国の「住宅省エネ2026キャンペーン」などの補助金制度を活用できる可能性もあるため、早めに制度の対象工事や申請条件を確認しておくとよいでしょう。

この記事では、室内の湿気がひどくなる原因や湿気対策に役立つリフォーム方法を解説します。住宅省エネ2026キャンペーンの活用ポイントも紹介しているので、住まいの湿気対策を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

室内の湿気がひどくなる原因

室内の湿気がひどくなる原因は、窓の断熱性や気密性の低さ、床下や基礎まわりの構造の問題、家全体の換気性能の低さなどさまざまです。

例えば、窓の断熱性・気密性が低いと外気の影響を受けやすくなり、室内外の温度差によって結露が発生しやすくなります。

また、築年数の古い住宅の場合、床下の土がむき出しになっていたり、基礎まわりの風通しが悪かったりするケースがあります。このような状態では床下から湿気が上がりやすく、室内の湿度が高くなりかねません。

さらに、室内の換気が十分でない場合も湿気がこもりやすくなる一因です。空気がうまく循環しないと、浴室や洗面所、キッチンなどで発生した湿気が室内に滞留し、ジメジメとした状態につながりやすくなります。そのほか、雨漏りなどが湿気の原因となっているケースも考えられます。

湿気対策を行なう際は、まず原因を正しく把握し、住まいの状態に合った方法で改善することが大切です。

室内の湿気を放置するとどうなる?

室内の湿気を放置すると快適性が下がるだけでなく、健康面や住まいの安全性にも影響する可能性があります。

まず注意したいのが、カビの発生です。カビは高湿度(70~80%)・室温20~30度の環境を好み、ほこりや皮脂などを栄養源とします。室内に湿気がこもった状態が続くと窓周りや壁などにカビが発生しやすくなり、放置するとアレルギー症状やぜんそくなど、健康面に悪影響をおよぼしかねません。

また、高湿度の環境ではダニが繁殖しやすくなり、かゆみやアレルギー症状、ぜんそくなどを引き起こすこともあります。

さらに、湿気が長期間こもると構造材が傷みやすくなり、結果として耐震性の低下につながる可能性も否めません。そのほか、高温多湿の室内では体温調節がしにくくなって熱中症のリスクが高まる場合もあります。電化製品の故障など、日常生活に支障が出るケースもあるでしょう。

このように、室内の湿気を放置すると健康面・建物面・生活面に悪影響をおよぼす可能性があるため、湿気が気になり始めた段階で原因を特定し、早めに対策を講じることが大切です。

夏場に注意が必要な「夏型結露」とは?

夏型結露とは、夏場に壁の内部や天井裏など目に見えにくい場所で結露が発生する現象です。

おもな原因は、高温多湿の外気と、冷房で冷やされた壁や天井、断熱材などとの温度差です。日本の夏は湿度が高く、空気中に多くの水分を含んでいます。その湿った空気が壁の内部などに入り込み、冷房で冷やされた壁や天井、断熱材などに触れることで結露が発生しやすくなるのです。

夏型結露が起こると、壁の内部や床下が湿った状態になり、カビの発生や構造材の劣化につながる恐れがあります。放置すると結露による被害が広がり、修繕費用が高額になりかねないため、室内がカビ臭い、床が湿っぽいといった異変を感じた場合には、早めに対策を講じることが重要です。

室内の湿気対策や夏型結露におすすめのリフォーム

室内の湿気や夏型結露を防ぐには、住まいの状態に合わせたリフォームを行なうことが効果的です。ここでは、湿気対策や夏型結露の予防に役立つリフォーム方法を紹介します。

壁・床・天井の断熱改修

室内の湿気や結露を抑えるには、家全体の断熱性を高めることが重要です。

断熱性能が低い家は外気の影響を受け、季節によって室内の温度や湿度が変動しやすくなります。特に夏場は、冷房で室内側の壁や天井などが冷やされます。その状態で高温多湿の外気が壁の内部などに入り込み、冷えた部材に触れると結露が発生しやすくなるため、注意が必要です。

家の断熱性能が低い場合は、壁・床・天井の断熱改修工事を行なうと外気の影響を受けにくくなり、室内外の温度差による結露の発生を抑えやすくなります。

また、断熱材を適切に施工することで、壁内部の温度差が緩和されて結露が発生しにくくなるでしょう。特に、吹き付けタイプの断熱材を使用すると壁内部の細かな隙間を埋めやすくなり、湿気が入り込みにくい環境を整えられます。

断熱改修工事の費用相場は、1平米当たり4,000円~3万円程度です。

壁内部の防湿層の設置と通気層の確保

夏型結露を防ぐには、壁の内部に湿気をため込まない構造にすることがポイントです。そのための対策として、防湿層の設置や通気層の確保が挙げられます。

防湿層とは、水蒸気が壁の内部に入り込みにくくするための層です。適切な場所に防湿シートなどを施工することで、湿った空気が壁のなかへ移動するのを抑え、壁内部での結露の発生を防ぎやすくなります。

一方、通気層は外壁材と下地の間などに空気の通り道を作る仕組みです。外部から入り込んだ湿気や壁内部にたまった水分を外へ逃がしやすくすることで、壁のなかが湿った状態になるのを防ぎます。夏型結露は目には見えない部分で起こるからこそ、適切なリフォームで未然に防ぐことが大切です。

調湿内装材の活用

室内のジメジメ感を軽減したい場合は、調湿内装材を取り入れる方法も有効です。調湿内装材とは、空気中の水分を吸収・放出して室内の湿度を調整する建材のことです。

代表的な調湿内装材であるLIXILの「エコカラット」は、珪藻土の約6倍の調湿性能を誇ります。デザイン性も高いため、室内空間をおしゃれにしながら快適な湿度を保てるでしょう。エコカラットの施工費用の相場は商品によって異なりますが、1平米当たり8,000円~2万円程度です。

そのほか、調湿作用のある漆喰の壁や無垢材のフローリングの導入も、室内の湿気対策に効果的です。

内窓の設置

窓まわりの結露が気になる場合は、内窓の設置が有効です。既存の窓の内側にもう1枚窓を設置することで断熱性が高まり、結露の発生を抑えやすくなります。内窓の設置以外にも、断熱性の高い複層ガラスに交換する選択肢もあります。

熱の出入りが大きい窓の断熱性を高めると外気の影響を受けにくくなるため、窓まわりの結露対策につながるだけでなく、冷暖房効率の向上による光熱費の削減も期待できるでしょう。

内窓設置工事の費用相場は、1ヵ所当たり5万~15万円程度です。

換気設備の導入

室内や床下に湿気がこもりやすい場合は、換気設備を見直すことも大切です。

特に浴室やキッチン、洗面所などの水まわりは湿気が発生しやすい場所です。換気扇の能力が不足していたり、古くなって換気効率が落ちていたりする場合は、最新の換気設備に交換することで、湿気を外へ効率良く排出しやすくなります。

浴室には、浴室暖房乾燥機を導入するのも選択肢の一つです。浴室暖房乾燥機を導入すれば入浴後に浴室内を乾燥させやすくなるため、カビの発生を抑える効果が期待できます。冬場の寒暖差を軽減できてヒートショック対策に役立つ、洗濯物を室内干しできるといった点もメリットです。設置費用の目安は、10万~40万円程度です。

床下の湿気が気になる場合は、床下換気扇を設置する方法があります。周囲よりも土地が低い、家が密集していて風通しが悪い、床下の通気口だけでは十分に換気できていないといった家では、湿気対策として有効な選択肢となるでしょう。床下換気扇の設置費用の相場は10万~50万円程度です。

基礎・外壁・屋根の修繕

外壁や屋根が劣化しており、雨水の屋内への侵入が湿気の原因となっている場合は修繕を検討しましょう。雨漏りは木材の腐食やカビの繁殖にもつながるため、早めの対応が求められます。

また、築年数が古く、床下が土のままになっていたり、防湿対策が十分に行なわれていなかったりする場合、地面からの湿気が床下にこもり、室内のジメジメ感につながることがあります。このようなケースでは防湿シートの施工や床下換気扇の設置、建物の状態によっては構造を含めてフルリフォームする方法が視野に入るでしょう。

湿気対策のリフォーム費用を抑える方法

断熱改修や内窓の設置など、湿気対策としてのリフォーム費用を少しでも抑えたいなら補助金制度を活用するのは一つの手です。代表的な補助金制度に、国が実施する「住宅省エネ2026キャンペーン」があります。

例えば、壁や床、天井などの断熱改修を検討している場合は「みらいエコ住宅2026事業」を活用できる可能性があります。対象となるリフォームには開口部や躯体(基礎や柱、壁など建物を構造的に支える骨組み)の断熱改修、エコ住宅設備の設置などが含まれ、条件を満たすと1戸当たり最大100万円の補助を受けることが可能です。

また、「先進的窓リノベ2026事業」の要件を満たせば、内窓設置やガラス交換といった開口部の断熱改修工事を行なうにあたり、1戸当たり最大100万円の補助を受けられます。

ただし、住宅省エネ2026キャンペーンの各事業に登録した事業者にリフォームを依頼しないと、補助金の対象にはなりません。対象となる住宅や工事内容などにも一定の条件があるため、制度の利用を検討しているなら、キャンペーンに詳しい登録事業者に相談してみることをおすすめします。

住宅省エネ2026キャンペーンについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

湿気対策リフォームに関するよくある質問

最後に、湿気対策リフォームについてよくあるQ&Aを紹介します。

マンションでできる湿気対策のリフォームは?

マンションで取り入れやすい湿気対策としては、室内の壁をエコカラットなどの調湿内装材へ変更するリフォームがあります。デザイン性も高いため、室内の湿気対策につながるだけでなく、インテリアのアクセントにもなるでしょう。

また、内窓の設置や壁・床の断熱改修も湿気対策に有効です。ただし、工事内容によっては管理組合の許可が必要になる場合があるため、マンションでリフォームを行なう際にはまず管理規約を確認することが大切です。

押入れやクローゼットの湿気対策はどうすればいい?

押入れやクローゼットの湿気対策には、除湿剤やスノコの活用がおすすめです。

除湿剤は置くだけで湿気を吸収するアイテムであり、扉を閉めたままにすることが多く、湿気がこもりやすい押入れやクローゼットでも手軽に湿気対策を講じられます。定期的に扉を開けて空気を入れ替えることも大切なポイントです。

また、押入れやクローゼットに布団や衣類を詰めた収納ケースなどを置く際は下にスノコを敷くとよいでしょう。スノコにより空気の通り道を確保できるため、湿気がこもりにくくなります。荷物を詰め込みすぎると空気の流れが悪くなるため、収納量に余裕を持たせることも重要です。

住みながらリフォーム工事はできる?

家に住みながらリフォームができるかどうかは、工事の内容や規模によって異なります。

例えば、水まわり全般の設備交換や内窓の設置、1部屋だけの断熱改修工事など、部分的なリフォームなら住みながらでも工事可能です。一方、住まい全体の断熱材交換など、大規模なリフォームでは仮住まいが必要になることがあります。事前にリフォーム会社に「住みながら工事できるか」「仮住まいが必要か」「工事期間はどのくらいか」を確認しておくと安心です。

湿気対策リフォームの工事期間はどれくらい?

多くの場合、内窓設置や窓ガラス交換、エコカラット設置などの工事は1~2日で完了します。断熱リフォームの工事期間は施工規模により異なり、1部屋だけなら2~3日、家全体なら1週間以上が目安です。

ただし、解体工事や床・壁の仕上げ材工事が必要な場合は、別途日数がかかります。

まとめ

室内の湿気は、窓の断熱性・気密性の低さや風通しの悪さなどさまざまな原因で発生します。湿気を放置するとカビやダニによる健康への影響だけでなく、建材の劣化につながる恐れがあるため、注意が必要です。

室内の湿気対策には、内窓の設置や換気設備の導入、壁・床・天井の断熱改修などのリフォームが有効です。住まいの状態によって適した工事は異なるため、まずは湿気の原因を確認し、必要な対策を検討しましょう。リフォーム費用を少しでも抑えたいなら、住宅省エネ2026キャンペーンの要件を満たしているかどうかを事前に確認することをおすすめします。

ポラスグループのリフォームでは、断熱改修や内窓の設置、調湿内装材の導入といった湿気対策の部分リフォームから、家全体のフルリフォームまで幅広く工事を請け負っています。

住宅省エネ2026キャンペーンにも対応しているため、リフォーム費用を抑えたい方もお気軽にご相談ください。補助金を上手に活用し、梅雨の時期のジメジメとした湿気や夏型結露の対策をしてみてはいかがでしょうか。