Vol.128

更新日:2025.04.30

キッチンリフォームに適した時期はいつ?
キッチンの耐用年数や買い換え時期を解説

水回りリフォーム

  • キッチンリフォーム
  • 水回りリフォーム
  • リフォーム

キッチンリフォームに適した時期はいつ? キッチンの耐用年数や買い換え時期を解説

キッチンは日常的に使用する場所だからこそ、見た目が古くなったり使い勝手が悪くなったりすると気になります。キッチンの耐用年数は10~20年程度とされており、適切な時期にリフォームを検討する必要があります。

キッチンのリフォームを行なう際には、長く使うことを踏まえて、デザインや機能性、配置などを慎重に考えることが重要です。

本記事では、キッチンリフォームに適した時期をはじめ、設備機器の耐用年数、交換時期の目安などを解説します。また、リフォームにかかる費用や成功のポイントなども併せて紹介するため、ぜひ参考にしてください。

キッチンリフォームに適した時期とは?

キッチンをリフォームする時期は、使い方や家族構成などによっても異なりますが、使用し始めてからおおむね10~20年後が目安です。

はじめに、キッチンリフォームを検討すべきおもなタイミングを見てみましょう。

キッチンの設備や機器に不具合があるとき


キッチンには、ガスコンロ(またはIHクッキングヒーター)や換気扇、食洗機など複数の設備機器が用いられており、それぞれに耐用年数があります。
 
設備ごとの耐用年数は後述しますが、おおむね10年が経過すると何かしらの不具合や故障が生じます。不具合や故障が起こると使い勝手も悪くなるため、それを機にキッチンリフォームを検討するというのが一つのパターンです。

キッチン全体が老朽化しているとき


設備機器がまだ使える状態でも、扉や引き出しに不具合が生じることがあります。掃除をしても汚れが落ちないなど、全体の老朽化が目立つときも買い換えのタイミングといえるでしょう。

また、最新のキッチン設備はデザインや機能性だけでなく、節水や省電力などの省エネ性能も新しくなっています。そのため、現状の設備自体はまだ使える状態でも、使い勝手を良くするためにリフォームしたいと思うケースもあります。

家族構成やライフスタイルが変化するとき


出産や子供の独立などで家族構成が変わったり、親との同居で二世帯になったりしたときも、リフォームを検討する時期です。

家族の人数が増えれば、キッチンの手狭さが気になることもあるでしょう。あるいは、小さな子供や高齢の親の安全のために、ガスコンロからIHクッキングヒーターに換えたいというような希望が出てくるかもしれません。

ライフスタイルの変化は、キッチンを含めこれまでの住まいを見直す機会にもなります。

キッチン設備機器の耐用年数と交換時期

キッチンの設備機器にはさまざまな種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。以下に、設備機器ごとの耐用年数と交換を検討すべき不具合の例を紹介します。

◇排水管
耐用年数 20~30年程度
おもな不具合 詰まる、異臭がする、水漏れがするなど
排水管は油など汚れが溜まりやすい箇所で、目に見えない分、注意が必要です。

◇シンク・天板
耐用年数 10~20年程度
おもな不具合 変色や退色が見られる、傷やへこみがあるなど
シンクの耐用年数は、ステンレス製か人工大理石かなど素材によっても異なります。

◇ガスコンロ
耐用年数 10~15年程度
おもな不具合 火が付かない、火力の調節ができないなど
ガスコンロの故障は、不完全燃焼を起こすなどの危険がともなう可能性もあります。不具合が生じた際には、すぐに点検や交換を行なうことをおすすめします。

◇IHクッキングヒーター
耐用年数 10~15年程度
おもな不具合 電源が入らない、温度調整ができない、異常音がする、天板にひび割れがあるなど
IHクッキングヒーターは、お手入れが簡単というメリットがある一方、吹きこぼれなどを放置してしまうと、内部の基板のサビや破損につながります。

◇給湯器
耐用年数 ガス給湯器は10年程度、電気温水器は15年程度
おもな不具合 お湯が出ない、異常音がする、(ガスの場合)異臭がするなど
家族の人数が多く、頻繁に給湯器を使う家庭では、上記よりも耐用年数が短くなることもあります。

◇水栓
耐用年数 10年程度
おもな不具合 接続部分から水漏れがする、水が止まらない、レバーが重いなど
水栓は部品の消耗や劣化が激しくなりがちですが、パッキンなど部品の交換で修繕できる場合もあります。

◇食洗機
耐用年数 10年程度
おもな不具合 電源が入らない、水漏れがする、洗浄力が落ちたなど
食洗機は表面的に見えるところだけでなく、排水管の中などにも汚れが付着しがちです。

機器交換とキッチンリフォームのどちらにすればいい?

設備機器の不具合や故障であれば、キッチン全体をリフォームするのではなく、該当する設備機器だけを交換する方法もあります。

例えば、新築してから数年程度しか経っていないのであれば、不具合の生じた設備機器のみ交換するほうが、費用負担は安く済むでしょう。ただし、設備機器の耐用年数が過ぎている場合は、修理に必要な部品を入手できないこともあります。

一方で、キッチン全体の使用期間が15年以上経っているケースは、注意が必要です。故障した設備機器を交換したところで、すぐに別の不具合が生じる可能性が高いからです。個々の設備機器の交換にかかる時間や費用を考えると、キッチン全体をリフォームしてしまうほうが効率的といえます。

キッチンの型とグレード

キッチンは型やサイズ、素材などによって「グレード」が異なります。以下に詳しく解説します。

キッチンの型


キッチンの型は、I型、Ⅱ型、L型、対面型などに分けられます。
I型 調理台からシンクまでが一直線になっているタイプ
一般的な住宅でよく採用されている
Ⅱ型 シンクのある台とコンロのある台が2つに分かれ、「Ⅱ」の形のように平行になっているタイプ
L型 シンクのある台とコンロのある台が直角に配置されているタイプ
I型に似ているが、よりスペースが必要になる
対面型 キッチンとリビングの間に壁がなく、オープンになっているタイプ
キッチンが四方の壁から離れている「アイランドキッチン」や、キッチンの左右のどちらかが壁に接している「ペニンシュラキッチン」などがある

キッチンのグレード


キッチンのグレードは、大きく分けて「シンプル」「スタンダード(ノーマル)」「ハイグレード」の3つです。

グレードは、先に紹介したキッチンの型のほか、素材やデザインなどによっても変わります。例えば、天板や収納扉を上質な素材にするとグレードが上がり、費用も高くなります。カップボードや食洗機、ハンズフリーの水栓といった機能を追加する場合も同様です。

ちなみに、キッチンはメーカーごとに特徴があります。一例として、耐水性や清掃のしやすさに特化しているメーカーや、デザイン性や使いやすさを追及しているメーカーなどがあります。同じグレードでもメーカーによって仕上がりは違ってくるため、各メーカーの特徴を押さえておくとよいでしょう。

【予算別】キッチンリフォームの事例

続いて、予算別のリフォーム事例を紹介しましょう。

50万円以下のリフォーム事例


コンロなど設備機器の部分的な交換であれば、50万円以下で実施が可能です。

50万円~100万円のリフォーム事例


シンプルなI型キッチンへのリフォームであれば、50万円~100万円でできる場合もあります。ただし、各メーカーの最上級モデルやオーダーメイド仕様、プロ仕様のオプションなどを追加する場合などは、100万円を超える予算が必要です。

100万円~200万円のリフォーム事例


この価格帯では、対面型(アイランドキッチンやペニンシュラキッチン)を選択できるほか、壁付けのキッチンを移動させて対面式に変更する、といった大がかりなリフォームも可能です。また、デザインや素材にこだわることもできます。

キッチンリフォーム費用を抑えるための時期選びのポイント

リフォーム費用をできるだけ抑えたい場合は、以下を参考にしてください。

フェアやキャンペーンを活用する


リフォーム業者のなかには、定期的にフェアやキャンペーンを実施している会社もあります。フェアへの来場予約や住まいに関する相談、成約などに応じて特典が用意されていることが多いため、こまめにチェックして有効活用するとよいでしょう。

補助金制度を確認する


国や自治体の補助金を申請できる時期にリフォームを行なうと、費用を抑えられます。例えば近年では、省エネ性能の向上などに補助金制度が用意されています。ただし、補助金制度に関する情報収集や申請には時間がかかるため、余裕をもって検討しましょう。

キッチンリフォームを成功させるポイント

最後に、キッチンリフォームを成功に導くポイントを紹介します。

リフォームの目的を明確にする


これまで述べてきたように、キッチンの設備機器や素材のグレードはさまざまです。リフォームを検討するうちに「あれも、これも」となってしまい、結果として追加費用が発生し、予算を大幅に超えてしまうこともあります。

また、キッチン自体は好みのタイプに仕上がったものの、既存の壁や床、ドアとの統一感がなくなってしまった、という失敗例も。そこでリフォームを行なう際には、改善したい理由や目的を明確にし、優先事項を決めておくことが失敗しないポイントです。

レイアウトは慎重に決める


キッチンは一度リフォームすると、その後10~20年は使うことになるでしょう。そのため、リフォームの際には、レイアウトを慎重に決める必要があります。以下は、レイアウトを失敗しないために確認すべき事項です。

◎家事動線

キッチンは使い勝手の良さが求められるため、家事動線に配慮が必要です。例えば、1人で使うのか、2人以上で調理をするのかなど、生活スタイルを考えながら設計するとよいでしょう。

また、調理は洗濯や育児などほかの家事をしながら行なう場合も多いので、キッチンへの出入りがしやすいこともポイントになります。

◎収納スペース

キッチンの収納場所は、吊り戸棚やキッチン下、背面の壁などがメインです。ただし収納スペースの数は、I型などの独立型キッチンか、アイランドキッチンなどの対面型キッチンかによっても異なります。収納スペースが取れないタイプでは、キッチンとは別にパントリー(食品庫)が必要になることもあるでしょう。

また、ゴミ箱は使いやすく、リビングからは見えにくい場所に設置することが望ましいとされています。ゴミ箱は思いのほかスペースを取るため、どこに置くかを忘れずに検討しましょう。

◎電化製品・家具の配置

冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器などよく使うものは、あらかじめ配置を決めておくのがおすすめです。特に冷蔵庫は、調理中にほかの家族が使うことも多いため、使いやすさやドアの開閉の向きなども視野に入れて考える必要があります。

キッチンの高さに注意する


システムキッチンの多くは、高さを選べるようになっています。理想の高さは「身長÷2+5㎝」とされているため、よく調理する人の身長に合わせて選ぶとよいでしょう。高さで失敗しないためには、カタログだけで決めるのではなく、ショールームで実物を確認するのがおすすめです。

照明にも配慮する


キッチンの型を変えたり場所を移動させたりするリフォームでは、照明の位置も変わってしまう可能性が高いです。照明の位置を視野に入れずにリフォームすると、キッチンが暗い、手もとが見えにくいなど、リフォーム前より調理がしにくくなる恐れもあります。キッチンのリフォームでは、照明計画もしっかり行ないましょう。

キッチンのリフォームはポラスにご相談ください

キッチンのリフォームを行なう際には、信頼できるリフォーム業者を選ぶことが大切です。

ポラスは「安心の一貫施工体制」「地域密着型経営」「独自の品質追求」を掲げ、埼玉県内で13年連続売上高ナンバーワンの実績を持つリフォーム業者です。

ポラスにはガス供給や水道工事を専門とする部署もあり、生活を快適かつ豊かにするリフォームを提供できます。また、省エネを目的としたリフォームでは、補助金制度を活用できる場合もあります。

まとめ

キッチンは設置から10~15年が経つと、それぞれの設備機器が耐用年数を超え、不具合や故障が生じやすくなります。掃除をしても汚れが落ちないなど、見た目も老朽化してくるでしょう。そのようなときこそ、リフォームを検討する時期です。

キッチンにはさまざまなグレードや設備機器があるため、リフォームを行なう際には、予算に応じて優先事項を決めておく必要があります。また、家事動線やキッチンの高さ、家電や照明の配置などにも配慮することが成功のポイントです。

キッチンリフォームを検討中の方は、埼玉県で実績のあるポラスグループにご相談ください。生活を快適かつ豊かにする、最適なご提案を提供いたします。