Vol.126
更新日:2024.11.08
エコキュートに買い替えるタイミングはいつ?費用や選び方を解説
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目次
エコキュートに買い替えるタイミングはいつ?費用や選び方を解説
エコキュートの買い替えを検討していて、「いつが最適なのか」「費用はどれくらいかかるのか知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。エコキュートの買い替えはメーカー基準の耐用期間を把握したうえで、そのほかの要素も踏まえて最適なタイミングで行なうことが重要です。
本記事では、エコキュートを買い替えるタイミングや買い替えのメリット、選び方や注意点について解説します。また、エコキュートと太陽光発電を組み合わせて導入するメリットもご紹介しますので参考にしてみてください。
本記事では、エコキュートを買い替えるタイミングや買い替えのメリット、選び方や注意点について解説します。また、エコキュートと太陽光発電を組み合わせて導入するメリットもご紹介しますので参考にしてみてください。
エコキュートを買い替えるタイミングはいつ?
エコキュートに買い替えるのが初めての場合、どのタイミングで交換すれば良いのかわからないというケースも多いでしょう。目安として、以下のような場合はエコキュートへの買い替えをおすすめします。
●現在使用中の給湯器が寿命を迎えたとき
●給湯器に不具合が起きているとき
●保証期間を過ぎているとき
それぞれ詳しく見ていきましょう。
使用頻度や設置条件にもよりますが、一般的にエコキュート本体の耐用年数は10年程度で、長くても15年で寿命を迎えます。エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットで構成されており、ヒートポンプユニットの寿命は5~15年、貯水タンクユニットは10~15年ほどです。
また、エコキュートが故障して修理しようとしても、製造から10年以上経過すると交換部品の生産が終了している可能性があります。さらに、10年以上前のエコキュートは最新のものに比べて性能や機能が落ちるため、給湯効率を考えると新しいモデルに買い替えたほうが経済的です。
これらの理由から、特に不具合などがなくても、10年前後を目安に買い替えを検討するのがよいでしょう。
エコキュートの使用期間が長くなってくると、さまざまな不具合が発生してきます。耐用年数以内でも、以下のような不具合が起きている場合は交換の検討が必要です。
●エラーコードが頻繁に表示される
●設定温度まで温かくならない
●お湯の出が悪い
エコキュートに何らかの不具合が発生すると、どのメーカーの製品でもエラーコードが表示されるようになっています。頻繁にエラーが発生する場合、不具合が解消されたとしてもすぐに別の箇所で不具合が生じる可能性が高いため、買い替えたほうがよいでしょう。
また、お湯がぬるかったり、温度が安定しなかったりする場合は、センサーなどの部品の不具合が考えられます。お湯が出るすべての蛇口で同じ不具合が見られる場合は、部品の交換や修理が必要ですが、部品の生産が終了している場合は買い替えなければなりません。
お湯の出が悪い場合も、エコキュートの不具合が疑われます。特定の蛇口だけであれば水栓の不具合である可能性が高いですが、すべての蛇口でお湯の出が悪い場合はエコキュートの不具合が考えられます。
保証期間も買い替えのタイミングを判断する一つの基準になります。
保証期間が終了している場合は、不具合の有無にかかわらず、買い替えをおすすめします。万が一故障してしまったとき、不具合の内容によっては修理費用が高額になる場合があるからです。故障するたびに費用を負担するのであれば、買い替えたほうが安いというケースは少なくありません。
メーカーや販売店によっては「無償保証」のほかに、有償の「延長保証サービス」を用意している場合があります。延長保証サービスに加入すると、設定されている期間内であれば無償で修理してもらうことが可能です。そのため、致命的な不具合でなければ、買い替えず修理で対応するという選択肢もあります。ただし、延長保証の期間や料金はメーカーによって異なるため、保証内容は早めに確認しておきましょう。
●現在使用中の給湯器が寿命を迎えたとき
●給湯器に不具合が起きているとき
●保証期間を過ぎているとき
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現在使用中の給湯器が寿命を迎えたとき
使用頻度や設置条件にもよりますが、一般的にエコキュート本体の耐用年数は10年程度で、長くても15年で寿命を迎えます。エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットで構成されており、ヒートポンプユニットの寿命は5~15年、貯水タンクユニットは10~15年ほどです。
また、エコキュートが故障して修理しようとしても、製造から10年以上経過すると交換部品の生産が終了している可能性があります。さらに、10年以上前のエコキュートは最新のものに比べて性能や機能が落ちるため、給湯効率を考えると新しいモデルに買い替えたほうが経済的です。
これらの理由から、特に不具合などがなくても、10年前後を目安に買い替えを検討するのがよいでしょう。
給湯器に不具合が起きているとき
エコキュートの使用期間が長くなってくると、さまざまな不具合が発生してきます。耐用年数以内でも、以下のような不具合が起きている場合は交換の検討が必要です。
●エラーコードが頻繁に表示される
●設定温度まで温かくならない
●お湯の出が悪い
エコキュートに何らかの不具合が発生すると、どのメーカーの製品でもエラーコードが表示されるようになっています。頻繁にエラーが発生する場合、不具合が解消されたとしてもすぐに別の箇所で不具合が生じる可能性が高いため、買い替えたほうがよいでしょう。
また、お湯がぬるかったり、温度が安定しなかったりする場合は、センサーなどの部品の不具合が考えられます。お湯が出るすべての蛇口で同じ不具合が見られる場合は、部品の交換や修理が必要ですが、部品の生産が終了している場合は買い替えなければなりません。
お湯の出が悪い場合も、エコキュートの不具合が疑われます。特定の蛇口だけであれば水栓の不具合である可能性が高いですが、すべての蛇口でお湯の出が悪い場合はエコキュートの不具合が考えられます。
保証期間を過ぎているとき
保証期間も買い替えのタイミングを判断する一つの基準になります。
保証期間が終了している場合は、不具合の有無にかかわらず、買い替えをおすすめします。万が一故障してしまったとき、不具合の内容によっては修理費用が高額になる場合があるからです。故障するたびに費用を負担するのであれば、買い替えたほうが安いというケースは少なくありません。
メーカーや販売店によっては「無償保証」のほかに、有償の「延長保証サービス」を用意している場合があります。延長保証サービスに加入すると、設定されている期間内であれば無償で修理してもらうことが可能です。そのため、致命的な不具合でなければ、買い替えず修理で対応するという選択肢もあります。ただし、延長保証の期間や料金はメーカーによって異なるため、保証内容は早めに確認しておきましょう。
エコキュートに買い替えるメリット
ガス給湯器や電気温水器からエコキュートへ買い替えることには、多くのメリットがあります。代表的なメリットは以下のとおりです。
●光熱費を削減できる
●環境に優しい
●タンクのお湯や水を非常時に使える
●災害時の復旧が早い
それぞれ詳しく解説します。
エコキュートへ買い替える大きなメリットの一つは、光熱費を削減できる点です。
ガスの給湯器からオール電化のエコキュートに買い替えれば、ガス代の基本料金がなくなるためランニングコストを抑えられます。さらに、エコキュートが夜間電力を使うのに合わせて、夜間料金が安い電力プランを契約することで、より電気代を抑えられるのもメリットです。
ただし、実際にかかる費用は電力会社の料金プランにもよるため、使用頻度の高い時間を踏まえて吟味しましょう。
環境に優しい点もエコキュートの特徴です。エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用したヒートポンプ技術でお湯を沸かします。そのため、ガスや灯油を燃料とする給湯器と違って二酸化炭素を排出しません。
また、電気給湯器はお湯を沸かすための熱を作り出さなければならず、多くの電力が必要です。一方、エコキュートは大気中の熱エネルギーを利用するため、使う電力が少なくて済み省エネになります。
エコキュートは非常時にも役立ちます。災害によって断水が発生した場合、シャワーや給湯栓は使えなくなりますが、貯湯タンクユニット内のお湯や水は、非常用取水栓から取り出すことが可能です。飲用水にはできませんが、生活用水として使用する分には問題なく、非常時には助かります。
また、停電で電気が使えなくなった場合も、貯湯タンクユニットの中にお湯や水が残っていれば、同様に取り出し可能です。万が一のときも、備えがあるとわかっていれば安心できるでしょう。
災害時に役立つだけでなく、復旧が早い点もエコキュートのメリットです。
災害時にライフラインが止まった場合、一般的に電気のほうがガスよりも復旧が早いとされています。実際に東日本大震災の際は、都市ガスやLPガスの復旧に2ヵ月弱程度の時間を要したのに対して、電気は2~3日で半分のエリアが、1週間ほどで大半のエリアが復旧に至りました。
ガス給湯器はガスが復旧するまでお湯を使えませんが、電気を使うエコキュートであれば比較的早く通常の生活に戻れるでしょう。
●光熱費を削減できる
●環境に優しい
●タンクのお湯や水を非常時に使える
●災害時の復旧が早い
それぞれ詳しく解説します。
光熱費を削減できる
エコキュートへ買い替える大きなメリットの一つは、光熱費を削減できる点です。
ガスの給湯器からオール電化のエコキュートに買い替えれば、ガス代の基本料金がなくなるためランニングコストを抑えられます。さらに、エコキュートが夜間電力を使うのに合わせて、夜間料金が安い電力プランを契約することで、より電気代を抑えられるのもメリットです。
ただし、実際にかかる費用は電力会社の料金プランにもよるため、使用頻度の高い時間を踏まえて吟味しましょう。
環境に優しい
環境に優しい点もエコキュートの特徴です。エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用したヒートポンプ技術でお湯を沸かします。そのため、ガスや灯油を燃料とする給湯器と違って二酸化炭素を排出しません。
また、電気給湯器はお湯を沸かすための熱を作り出さなければならず、多くの電力が必要です。一方、エコキュートは大気中の熱エネルギーを利用するため、使う電力が少なくて済み省エネになります。
タンクのお湯や水を非常時に使える
エコキュートは非常時にも役立ちます。災害によって断水が発生した場合、シャワーや給湯栓は使えなくなりますが、貯湯タンクユニット内のお湯や水は、非常用取水栓から取り出すことが可能です。飲用水にはできませんが、生活用水として使用する分には問題なく、非常時には助かります。
また、停電で電気が使えなくなった場合も、貯湯タンクユニットの中にお湯や水が残っていれば、同様に取り出し可能です。万が一のときも、備えがあるとわかっていれば安心できるでしょう。
災害時の復旧が早い
災害時に役立つだけでなく、復旧が早い点もエコキュートのメリットです。
災害時にライフラインが止まった場合、一般的に電気のほうがガスよりも復旧が早いとされています。実際に東日本大震災の際は、都市ガスやLPガスの復旧に2ヵ月弱程度の時間を要したのに対して、電気は2~3日で半分のエリアが、1週間ほどで大半のエリアが復旧に至りました。
ガス給湯器はガスが復旧するまでお湯を使えませんが、電気を使うエコキュートであれば比較的早く通常の生活に戻れるでしょう。
エコキュートの買い替えパターン
エコキュートへの買い替えで想定されるパターンはおもに以下の3つです。
●ガス給湯器からエコキュートに買い替える
●電気温水器からエコキュートに買い替える
●エコキュートからエコキュートに買い替える
それぞれどのようなメリット・デメリットがあるか見ていきましょう。
ガス給湯器からエコキュートへ買い替える場合、ガス管や現在使用している給湯機器の撤去と、新しい電気配管の設置が必要です。そのため、工事費用が高くなり、エコキュートの本体価格を含めたトータルの費用が大きくなる傾向があります。
しかし、前述のとおり、災害時にはガスより復旧が早い点、光熱費の削減になる点を踏まえると、長期的に見ればエコキュートにするメリットのほうが大きいといえるでしょう。
電気温水器からエコキュートに買い替える場合は、同じ電気式の給湯システムであるため、比較的スムーズに交換可能です。既存の配管をそのまま使用できるケースも多く、設置工事などが不要であれば工事費用も抑えられます。
多くの電力が必要な電気給湯器に対して、大気中の熱エネルギーを利用するエコキュートは電力消費が少ないため、電気料金の負担を抑えられる点もメリットです。
既存のエコキュートから新しいエコキュートに買い替える場合、本体を交換するだけで済むため、ほかの2パターンよりも工事費用を抑えられます。
ただし、エコキュートはガス給湯器などに比べると大型のため、処分費用を追加で請求されるケースが一般的です。また、製品によっては浴槽に取りつけてある循環アダプターを専用品に交換する必要があり、その場合も追加費用が発生します。
工事費用は3パターンのなかで最も安く抑えられるため、本体価格と追加費用を踏まえたうえで見積もりを取り、トータルの費用を確認するようにしましょう。
●ガス給湯器からエコキュートに買い替える
●電気温水器からエコキュートに買い替える
●エコキュートからエコキュートに買い替える
それぞれどのようなメリット・デメリットがあるか見ていきましょう。
ガス給湯器から買い替える場合
ガス給湯器からエコキュートへ買い替える場合、ガス管や現在使用している給湯機器の撤去と、新しい電気配管の設置が必要です。そのため、工事費用が高くなり、エコキュートの本体価格を含めたトータルの費用が大きくなる傾向があります。
しかし、前述のとおり、災害時にはガスより復旧が早い点、光熱費の削減になる点を踏まえると、長期的に見ればエコキュートにするメリットのほうが大きいといえるでしょう。
電気温水器から買い替える場合
電気温水器からエコキュートに買い替える場合は、同じ電気式の給湯システムであるため、比較的スムーズに交換可能です。既存の配管をそのまま使用できるケースも多く、設置工事などが不要であれば工事費用も抑えられます。
多くの電力が必要な電気給湯器に対して、大気中の熱エネルギーを利用するエコキュートは電力消費が少ないため、電気料金の負担を抑えられる点もメリットです。
エコキュートから買い替える場合
既存のエコキュートから新しいエコキュートに買い替える場合、本体を交換するだけで済むため、ほかの2パターンよりも工事費用を抑えられます。
ただし、エコキュートはガス給湯器などに比べると大型のため、処分費用を追加で請求されるケースが一般的です。また、製品によっては浴槽に取りつけてある循環アダプターを専用品に交換する必要があり、その場合も追加費用が発生します。
工事費用は3パターンのなかで最も安く抑えられるため、本体価格と追加費用を踏まえたうえで見積もりを取り、トータルの費用を確認するようにしましょう。
エコキュートの購入費用を抑える方法
何からエコキュートに買い替えるかで費用は変わってきますが、少しでも抑えられるに越したことはないでしょう。ここでは、できるだけ購入費用を抑えるための方法をご紹介します。
エコキュートの買い替え費用を抑えたい場合、メーカーや交換工事の施工業者が行なっているキャンペーンを利用する方法があります。キャンペーンの有無や実施時期はメーカーや業者によって異なりますが、新生活が始まる時期や冬に入る前などは実施している場合が多いです。
本体価格や工事費の割引、ポイント・商品券の獲得など特典内容はさまざまですが、これらのキャンペーンを活用すれば通常よりも安く買い替えられます。需要が高まる時期にはチェックしてみましょう。
エコキュートの買い替えに適用される補助金を活用するのも、費用を抑える方法の一つです。エコキュートは環境性能の高さが認められており、普及を促進するために国や自治体で補助金制度が設けられています。適用される補助金制度の内容によっては、購入費用を大幅に抑えることが可能です。
補助金の金額や適用条件は補助金の種類によって異なるため、対象エリアの自治体へ確認してみましょう。
キャンペーンを活用する
エコキュートの買い替え費用を抑えたい場合、メーカーや交換工事の施工業者が行なっているキャンペーンを利用する方法があります。キャンペーンの有無や実施時期はメーカーや業者によって異なりますが、新生活が始まる時期や冬に入る前などは実施している場合が多いです。
本体価格や工事費の割引、ポイント・商品券の獲得など特典内容はさまざまですが、これらのキャンペーンを活用すれば通常よりも安く買い替えられます。需要が高まる時期にはチェックしてみましょう。
補助金制度を活用する
エコキュートの買い替えに適用される補助金を活用するのも、費用を抑える方法の一つです。エコキュートは環境性能の高さが認められており、普及を促進するために国や自治体で補助金制度が設けられています。適用される補助金制度の内容によっては、購入費用を大幅に抑えることが可能です。
補助金の金額や適用条件は補助金の種類によって異なるため、対象エリアの自治体へ確認してみましょう。
エコキュートの選び方
エコキュートの買い替えにかかる費用や、搭載されている機能はメーカーによってさまざまです。そのため、どのような点を基準にエコキュートを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。おもに注目したい点は以下の4点です。
●給湯方法
●機能
●タンク容量
●タンクの形状
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エコキュートの給湯方法は、「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」の3つに分けられます。
フルオートタイプは、お風呂のお湯はりから足し湯、保温、追いだきまでをすべて自動で行ないます。オートタイプはお湯はりだけを自動で行ない、給湯専用タイプは手動でお湯を出すシンプルなタイプです。
すべて自動で行なってくれるフルオートタイプは便利ですが、その分価格は高くなる傾向があります。もちろん安ければ良いというものではなく、便利さ・機能・安さのバランスを比較し、最適なものを選ぶ必要があるでしょう。
システムやお湯を沸かす仕組みは、基本的にどこのメーカーも同じです。一方、搭載されている機能はメーカーごとに異なります。例えば、電力を制御できる省エネ機能や給湯効率を上げる高圧力給湯機能、スマートフォンによる遠隔操作機能などさまざまです。特に省エネ機能が充実していれば、長期的なランニングコストを抑えられます。
また、追いだきや自動保温はフルオートタイプのみの機能で、オートタイプと給湯専用タイプではできません。どの程度の手間なら許容できるかをイメージして比較・検討しましょう。
お湯を貯めておく貯湯タンクユニットの容量は機種によって異なるため、家族の人数や使い方に合わせたサイズを選ぶ必要があります。家族の人数に合わせたタンク容量の目安は以下のとおりです。
●1~2人家族:180リットル
●2~4人家族:180~300リットル
●3~5人家族:370リットル
●4~7人家族:430~460リットル
●5~8人家族:550リットル
家族の人数に加えて、想定している使用頻度やお湯の量も考慮して選ぶようにしましょう。
エコキュートに買い替える際は、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの設置スペースを確保しなければなりません。そのため、タンクの形状も重要なポイントです。エコキュートの形状は「角型」「薄型」「コンパクト型」の3種類があります。
角型は、比較的設置スペースに余裕がある場合のスタンダートなタイプです。薄型はその名のとおり薄い形状のため、奥行きが少ない狭い場所にも設置できます。コンパクト型は貯湯タンクを小さくした少人数世帯向けのタイプで、アパートやマンションなど設置スペースが限られている集合住宅に適しています。
自宅の敷地や住宅環境を踏まえ、設置場所に合った最適なものを選びましょう。
●給湯方法
●機能
●タンク容量
●タンクの形状
それぞれ詳しく見ていきましょう。
給湯方法
エコキュートの給湯方法は、「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」の3つに分けられます。
フルオートタイプは、お風呂のお湯はりから足し湯、保温、追いだきまでをすべて自動で行ないます。オートタイプはお湯はりだけを自動で行ない、給湯専用タイプは手動でお湯を出すシンプルなタイプです。
すべて自動で行なってくれるフルオートタイプは便利ですが、その分価格は高くなる傾向があります。もちろん安ければ良いというものではなく、便利さ・機能・安さのバランスを比較し、最適なものを選ぶ必要があるでしょう。
機能
システムやお湯を沸かす仕組みは、基本的にどこのメーカーも同じです。一方、搭載されている機能はメーカーごとに異なります。例えば、電力を制御できる省エネ機能や給湯効率を上げる高圧力給湯機能、スマートフォンによる遠隔操作機能などさまざまです。特に省エネ機能が充実していれば、長期的なランニングコストを抑えられます。
また、追いだきや自動保温はフルオートタイプのみの機能で、オートタイプと給湯専用タイプではできません。どの程度の手間なら許容できるかをイメージして比較・検討しましょう。
タンク容量
お湯を貯めておく貯湯タンクユニットの容量は機種によって異なるため、家族の人数や使い方に合わせたサイズを選ぶ必要があります。家族の人数に合わせたタンク容量の目安は以下のとおりです。
●1~2人家族:180リットル
●2~4人家族:180~300リットル
●3~5人家族:370リットル
●4~7人家族:430~460リットル
●5~8人家族:550リットル
家族の人数に加えて、想定している使用頻度やお湯の量も考慮して選ぶようにしましょう。
タンクの形状
エコキュートに買い替える際は、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの設置スペースを確保しなければなりません。そのため、タンクの形状も重要なポイントです。エコキュートの形状は「角型」「薄型」「コンパクト型」の3種類があります。
角型は、比較的設置スペースに余裕がある場合のスタンダートなタイプです。薄型はその名のとおり薄い形状のため、奥行きが少ない狭い場所にも設置できます。コンパクト型は貯湯タンクを小さくした少人数世帯向けのタイプで、アパートやマンションなど設置スペースが限られている集合住宅に適しています。
自宅の敷地や住宅環境を踏まえ、設置場所に合った最適なものを選びましょう。
エコキュートは太陽光発電との連携がおすすめ
エコキュートにはさまざまなメリットがありますが、太陽光発電と組み合わせることで、さらに発電効率を高められる場合があります。ここでは、エコキュートと太陽光発電を連携させるメリットをご紹介します。
太陽光発電もエコキュートも、外気温が高い日中のほうが発電効率が良いため、連携させることで昼間にお湯を短時間で沸かすことができます。夜間にお湯を沸かすよりも消費電力を抑えられれば、電気料金の削減にもつながるでしょう。夜間にお湯を沸かすのが難しい場合や、日中にお湯を使うことが多い場合は大きなメリットになります。
一般的に、エコキュートに合わせた電気料金プランでは、夜間に比べて昼間の電気料金が割高になります。そのため、夜間電力を使用してお湯を沸かすことがメインになりますが、電気料金そのものが高騰すると、夜間料金のお得感が目減りしてしまうでしょう。その点、太陽光発電で作り出した電力をエコキュートで自家消費すれば、電気料金の高騰に左右されることもありません。
太陽光発電には、固定価格買取制度(FIT)というルールが適用されます。固定価格買取制度とは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを用いて発電された電気を、国が定める一定の価格で電気事業者が買い取ることを義務付けるものです。
ただし、固定価格買取制度には適用期間が設けられており、その期間を過ぎて制度が終了することを「卒FIT」といいます。卒FITすると買取価格が下がり、売電収入が減ってしまいますが、エコキュートで自家消費すれば余った電力を有効活用できます。
日中に効率良くお湯を沸かせる
太陽光発電もエコキュートも、外気温が高い日中のほうが発電効率が良いため、連携させることで昼間にお湯を短時間で沸かすことができます。夜間にお湯を沸かすよりも消費電力を抑えられれば、電気料金の削減にもつながるでしょう。夜間にお湯を沸かすのが難しい場合や、日中にお湯を使うことが多い場合は大きなメリットになります。
電気代高騰の影響を受けにくい
一般的に、エコキュートに合わせた電気料金プランでは、夜間に比べて昼間の電気料金が割高になります。そのため、夜間電力を使用してお湯を沸かすことがメインになりますが、電気料金そのものが高騰すると、夜間料金のお得感が目減りしてしまうでしょう。その点、太陽光発電で作り出した電力をエコキュートで自家消費すれば、電気料金の高騰に左右されることもありません。
太陽光発電には、固定価格買取制度(FIT)というルールが適用されます。固定価格買取制度とは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを用いて発電された電気を、国が定める一定の価格で電気事業者が買い取ることを義務付けるものです。
ただし、固定価格買取制度には適用期間が設けられており、その期間を過ぎて制度が終了することを「卒FIT」といいます。卒FITすると買取価格が下がり、売電収入が減ってしまいますが、エコキュートで自家消費すれば余った電力を有効活用できます。
エコキュートに買い替えるときの注意点
エコキュートにはメリットがある一方、注意すべき点もいくつかあります。エコキュートに買い替える際は以下の点を留意しておきましょう。
●タンクに貯めるお湯の量に注意する
●夜間の運転音に配慮が必要
●設置スペースの確保が必要
●入浴剤の使用に注意する
●タンクのお湯・水は飲めない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エコキュートは、1日分のお湯を沸かして貯めておく仕組みのため、すぐにお湯を沸かせない点に注意が必要です。貯まっているお湯を使い切ると、再びお湯を沸かすまでに時間がかかります。沸かすお湯の量は設定できるものの、家族の人数や使用状況が変わればその都度変更する必要があるでしょう。
また、毎日決まった時間に一定量のお湯を沸かすように設定しておけば問題ありませんが、長期間留守にする場合など湯沸かしを停止することがあるかもしれません。その際は、帰ってきてすぐにはお湯が使えないため留意しておきましょう。
エコキュートのヒートポンプユニットは、エアコンの室外機と同等程度の運転音を発します。昼間であればそれほど気にならないかもしれませんが、エコキュートは夜間に運転することが多いため、近隣への配慮が必要です。特に、設置場所が隣家に近いとトラブルになる可能性もあるため、防振ゴムや防音シートなどを使って対策するようにしましょう。
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットの設置スペースを確保する必要があります。特に貯湯タンクユニットはかなり大きいため、それなりの設置スペースを用意しなければなりません。マンションやアパートの場合、隣家との距離が近すぎて設置できないケースもありますが、薄型タイプであればスペースが少なくても設置できる可能性があります。事前に設置場所を決めて広さをチェックしておきましょう。
お風呂に入浴剤を使用する場合、エコキュートの機種によっては注意が必要になります。給湯専用タイプやオートタイプのエコキュートであれば特に問題ありませんが、フルオートタイプのエコキュートの場合、追いだきする際に入浴剤が配管やポンプに溜まり、汚れや不具合につながる可能性があるからです。
すべての入浴剤が使えないわけではありませんが、使用できるものは限定されます。製品の取扱説明書や入浴剤の表示を確認して、エコキュートで使っても問題ないか確認するようにしましょう。
また、水道法では、塩素(カルキ)が基準量に満たない水は、飲用水としての水質基準を満たしていないとみなされます。エコキュートに取り込まれる水は、温められる際に塩素が抜けてしまうため、長時間タンク内に貯められたお湯・水を飲むのは避けましょう。
●タンクに貯めるお湯の量に注意する
●夜間の運転音に配慮が必要
●設置スペースの確保が必要
●入浴剤の使用に注意する
●タンクのお湯・水は飲めない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タンクに貯めるお湯の量に注意する
エコキュートは、1日分のお湯を沸かして貯めておく仕組みのため、すぐにお湯を沸かせない点に注意が必要です。貯まっているお湯を使い切ると、再びお湯を沸かすまでに時間がかかります。沸かすお湯の量は設定できるものの、家族の人数や使用状況が変わればその都度変更する必要があるでしょう。
また、毎日決まった時間に一定量のお湯を沸かすように設定しておけば問題ありませんが、長期間留守にする場合など湯沸かしを停止することがあるかもしれません。その際は、帰ってきてすぐにはお湯が使えないため留意しておきましょう。
夜間の運転音に配慮が必要
エコキュートのヒートポンプユニットは、エアコンの室外機と同等程度の運転音を発します。昼間であればそれほど気にならないかもしれませんが、エコキュートは夜間に運転することが多いため、近隣への配慮が必要です。特に、設置場所が隣家に近いとトラブルになる可能性もあるため、防振ゴムや防音シートなどを使って対策するようにしましょう。
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットの設置スペースを確保する必要があります。特に貯湯タンクユニットはかなり大きいため、それなりの設置スペースを用意しなければなりません。マンションやアパートの場合、隣家との距離が近すぎて設置できないケースもありますが、薄型タイプであればスペースが少なくても設置できる可能性があります。事前に設置場所を決めて広さをチェックしておきましょう。
入浴剤の使用に注意する
お風呂に入浴剤を使用する場合、エコキュートの機種によっては注意が必要になります。給湯専用タイプやオートタイプのエコキュートであれば特に問題ありませんが、フルオートタイプのエコキュートの場合、追いだきする際に入浴剤が配管やポンプに溜まり、汚れや不具合につながる可能性があるからです。
すべての入浴剤が使えないわけではありませんが、使用できるものは限定されます。製品の取扱説明書や入浴剤の表示を確認して、エコキュートで使っても問題ないか確認するようにしましょう。
タンクのお湯・水は飲めない
貯湯タンクユニットのお湯や水は、基本的に飲用水として使用することはできません。メーカーのカタログやサイトでも、タンク内のお湯や水をそのまま飲むことは避けるように記載されています。また、水道法では、塩素(カルキ)が基準量に満たない水は、飲用水としての水質基準を満たしていないとみなされます。エコキュートに取り込まれる水は、温められる際に塩素が抜けてしまうため、長時間タンク内に貯められたお湯・水を飲むのは避けましょう。
まとめ
ガス給湯器や電気温水器からエコキュートへ買い替えると、消費電力を抑えられるため、光熱費の削減が見込めます。すでにエコキュートを使っている場合も、耐用年数である10年前後を目安に、新しいエコキュートへの買い替えを検討しましょう。
製品を選ぶ際は、給湯方法やタンク容量、搭載されている機能などを確認し、使用頻度や家族の人数などを踏まえて比較・検討する必要があります。記事でご紹介した内容を参考に最適なものを探してみてください 。
ポラスでは、太陽光発電の導入も承っています。エコキュートへの買い替えと合わせて太陽光発電を検討されている方は、一度ポラスにご相談ください。
製品を選ぶ際は、給湯方法やタンク容量、搭載されている機能などを確認し、使用頻度や家族の人数などを踏まえて比較・検討する必要があります。記事でご紹介した内容を参考に最適なものを探してみてください 。
ポラスでは、太陽光発電の導入も承っています。エコキュートへの買い替えと合わせて太陽光発電を検討されている方は、一度ポラスにご相談ください。