Vol.125

更新日:2024.09.11

外装工事は業者選びが重要!
工事の種類や費用も紹介

外装リフォーム

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外装工事とは

「外装」とは、建物の外壁や屋根などの外観装飾を指す言葉です。「外装」と「外壁」の違いがわかりにくいと感じる方もいるかもしれませんが、「外装」の一種が「外壁」であり、「外壁」と「屋根」を含めて「外装」と呼びます。
「外装工事」とは、これらの装飾を補修・改善するために行なうさまざまな工事の総称です。一見劣化がなさそうに見えても細かな亀裂や退色、防水性能の衰えが発生しています。一般的に築10~15年を目安に行なう必要があります。

◇外装工事はなぜ必要?
定期的な外装工事が必要な大きな理由は、外装は紫外線や雨風にさらされて劣化しやすい場所であるためです。
しかし、適切な外装工事を行なうことで、防水性・断熱性・耐久性などの機能性を向上させたり、建物の美観を維持したりできます。また、予防的に早期工事を行なえば、外装をより良い状態で保護することも可能です。
反対に、外装工事をせずに放置していると、次に説明するようなさまざまな問題が発生するおそれがあるため注意しましょう。

◇外装工事を先延ばしにするとどうなる?
建物の立地環境や使用している材料などによる差はあるものの、外壁は築5年頃からカビや苔などの汚れが目立つようになります。
また、築10年頃にはひび割れや塗装の剥がれなど、外観上の劣化が気になるようになり、防水性・耐久性の低下なども想定されます。
築20年が経過する頃には、外壁材の腐食などによる構造上の劣化や、防水性の低下による雨漏りや結露などが発生し、場合によっては建物内部にまで損傷がおよぶケースも起こりえるでしょう。
「現時点で特に問題が発生していない」「外観上も気になるほどではない」などという場合でも、先延ばしにしないことが大切です。

◇外装工事はプロに依頼することが重要
たとえ小さな範囲の補修だとしても、外装工事は専門家であるプロの業者に依頼することが重要です。
外装工事は高所作業になりやすく、危険をともなうものも少なくありません。ケガのリスクがあるため、個人で行なうのは避けましょう。また、内容によっては、専門資格が必要な工事も存在します。
外装の現状確認や工事の必要性の判断も個人では難しいため、問題が生じる前に早めの相談をすることがおすすめです。

【外壁工事】外装工事の種類と工事期間・費用の目安

ここでは、外装工事の一つである外壁工事を4種類に分類し、工事内容や工事期間、費用などを紹介します。

◇外壁部分補修工事
外壁全体ではなく、劣化が確認できる箇所だけを部分的に補修する工事のことです。外壁のひび割れを補修する工事や、劣化したシーリングを打ち替える工事などが該当します。期間の目安は2~3日程度ですが、工事費用は工事内容や補修面積によって大きく異なります。ひび割れ補修工事の場合は、補修箇所1ヶ所当たり2~5万円程度が目安です。築年数が浅い建物の場合は、早期の部分補修工事により、建物全体の補修時期を遅らせられるメリットがあります。

◇外壁塗装工事
外壁塗装工事は、既存の外壁の上から新たな塗装を行なう工事です。塗装箇所は事前に洗浄し、必要があれば下地の補修なども行ないます。工事期間は住宅によって異なりますが、2階建て30坪木造住宅の場合7~10日程度かかります。また、2階建て30坪木造住宅の場合の工事費用は1軒当たり80~150万円程度になります。塗料にはフッ素・ラジカル・シリコンなどさまざまな種類があり、使用する塗料によって工事費用には差が出ます。また、工事面積や、外壁そのものの材質・形状・状態なども費用を左右するため、見積りなどでしっかり確認する必要があります。

◇外壁重ね張り工事
外壁重ね張り工事は、既存の外壁の上から新たな壁材を張る工事で、「外壁カバー工法」と呼ばれることもあります。外壁重ね張り工事は、外壁が二重になり防音性や断熱性が増すことがメリットですが、重量増加による耐震性への影響もあるため、施工業者とよく相談し、納得したうえで選択する必要があります。工事期間の目安は3~4週間ほどで、2階建て30坪木造住宅の場合、工事費用は1軒当たり150~200万円程度を目安と考えてください。

◇外壁張り替え工事
既存の外壁を撤去し、新たな外壁資材を張るのが外壁張り替え工事です。すでに外壁からの雨漏りが発生している場合など、劣化が進んでいるケースで採用されます。3~4週間程度の工事期間が必要で、2階建て30坪木造住宅の場合は工事費用が1軒当たり300万円前後になることもあります。費用や工期はかかるものの、外壁張り替え工事には、外壁内部のメンテナンスを同時に行なうことで建物を長く維持できるという長期的なメリットがあります。

【屋根工事】外装工事の種類と工事期間・費用の目安

◇棟板金交換工事
棟板金とは、屋根同士を隙間なく接合させ、雨水の侵入を防ぐための部材です。雨風の影響を受けやすく、定期的な修理や交換が必要です。棟板金交換工事は、既存の棟板金を撤去し、必要に応じて下地材も併せて交換する工事のことを指します。工事期間は1日程度で済むことが一般的で、2階建て30坪木造住宅の場合の工事費用目安は10~20万円程度です。

◇漆喰補修工事
漆喰は瓦屋根の隙間を埋める素材で、雨水の侵入や瓦のズレ・落下防止に役立つものです。漆喰が劣化すると、瓦がズレたり割れたりして雨漏りが起きることもあるため、定期的な補修が必要になります。漆喰補修工事には2種類あります。一つは、既存の漆喰を撤去して新たな漆喰を入れ直す工事で、「打ち替え工事」「詰め直し工事」などとも呼ばれるものです。長期間漆喰工事を行なわず劣化が進行している場合に採用されます。工事期間は3~5日程度、2階建て30坪木造住宅の場合の費用目安は10~20万円となります。もう一つは、既存の漆喰は撤去せず、詰め増して補修する方法です。「上塗り工事」などと呼ばれるものですが、築10年ほどの改修工事で採用され、剥離や欠損などが少なく劣化状態が進行していない場合に採用されます。

◇屋根塗装工事
屋根塗装工事は、屋根を洗浄したのちに、専用塗料で塗り替える工事です。屋根の塗料は外壁の塗料と同様に種類があり、費用や耐久性に違いが生じます。屋根塗装工事にかかる期間は3~5日間程度で、2階建て30坪木造住宅の場合の費用目安は40~80万円ほどです。

◇屋根葺き替え工事
既存の屋根材を防水シートや下地材も含めて撤去し、新たな屋根材に張り替える工事のことを、屋根葺き替え工事と呼びます。屋根を全面的に新しくするため費用は高額になるものの、屋根材によっては建物の負担軽減、建物の長期維持が可能です。工事期間は5~7日間程度で、2階建て30坪木造住宅の場合ですと100~200万円程度の工事費用がかかります。

◇屋根重ね葺き工事
「屋根のカバー工法」とも呼ばれる屋根重ね葺き工事は、既存の屋根の上に新たな屋根材を重ねて設置する工事です。屋根葺き替え工事よりも既存の屋根材の処分費用がかからず費用を抑えやすく、2階建て30坪木造住宅の場合でも費用目安は80~120万円ほどです。

外装工事の依頼から工事完了までの流れ

ここでは、外装工事の依頼から工事完了までの大まかな流れを紹介します。

1.外装工事の業者選定・見積り依頼
外装工事業者のサイトなどを見たうえで、信頼できそうな業者に見積りを依頼します。業者は、「工事費用が他社よりも安いから」などの安易な理由で決めるのはおすすめできません。業者選定のポイントについては、このあと詳しく紹介します。

2.現地調査
現地調査は、外装の現状や工事が必要な範囲などを確認する重要な工程です。見積り依頼を受けた外装工事業者が実際の現場を訪れ、調査を行ないます。また、工事内容や使用する材料など依頼主の要望を聞き取るヒアリング調査も同時に行なうことが一般的です。

3.見積内容の確認
現地調査とヒアリング調査の内容をもとに、外装工事業者が作成した見積書を確認します。見積書は、業者が信頼できるかどうかを判断するための重要な要素の一つです。このとき、見積金額だけでなく施工方法など内容の詳細も確認するようにしましょう。内容に不明瞭な点がある場合には、この時点で確認しておくことが大切です。

4.業者決定・契約
見積書を十分に確認し内容に納得できたら、外装工事業者と正式に契約を結びます。小規模な外装工事の場合でも必ず契約書を交わし、工事内容や期間、費用、保証内容などの記載を確認しましょう。契約書は、依頼主と外装工事業者が同一内容のものを保管するのが理想的です。

5.外装工事開始
外装工事の具体的な日程が決定したら、事前に近隣へ挨拶しておくのが望ましいでしょう。なお、依頼主に代わって施工業者が挨拶するケースも珍しくありません。
高所作業が多くなりがちな外装工事では、足場の設置から始まることが一般的です。そのあとは、契約内容に沿った外装工事が進められます。

6.完了検査
外装工事の工程がすべて行なわれたら、依頼主の立ち会いのもとで完了検査を行ないます。完了検査とは、契約内容どおりに正しく外装工事が実施されたか、施工漏れがないかなどを確認する最終的なチェックです。施工に関して疑問がある場合は、遠慮せずこの時点で伝えるようにしましょう。

7.足場解体・工事終了
完了検査で問題がなければ、足場を解体してすべての工事が完了です。外装工事業者は片付けや清掃などを行ない、依頼主へ引き渡しとなります。

外装工事業者の選び方

ここでは、外装工事を依頼する業者を選ぶ際に意識すべき4つのポイントを紹介します。

◇見積りの詳細を確認する
契約前に外装工事業者から発行される見積書は、見積額だけでなく内容の詳細まで確認することが大切です。施工方法や使用する材料の種類、数量・単価、足場代、下処理を含めた工程など、明確な項目が記載されているかどうかを確認します。
見積書の内容で不明な部分があれば、担当者に質問しましょう。質問への対応も、外装工事業者を選ぶための材料の一つになるはずです。

◇地域からの信頼がある業者を選ぶ
地域に根差している外装工事業者は、信頼できる可能性が高いといえるでしょう。一定以上の年月にわたって工事を請け負い続け、経営を維持できていることは、良質な業者であることの証明でもあるためです。
また、仮に全国的に知名度の高い大手企業を選んだとしても、実際には地元の業者が下請けで施工するケースは少なくありません。その場合、大手企業への手数料が上乗せされてしまうため、地元業者に直接依頼したほうが結果的に費用を抑えられることは珍しくないのです。
評判の良い外装工事業者がいないか、地元で探してみることをおすすめします。

◇外装工事の実例が豊富な業者を選ぶ
外装工事業者のサイトを見る際は、工事の実例を確認しましょう。実例ごとの画像や具体的な費用・工事期間などが具体的に掲載されていれば、よりイメージしやすくなります。複数の業者を比較しながら、信頼できそうな業者を自ら探すことが大切です。

◇アフターフォローの有無を確認する
外装工事を依頼する業者とは、工事完了後も長期的な付き合いが続きます。そのため、施工不良が見つかった際の保証など、工事後のアフターフォローについての説明が明確な業者を選ぶことが大切です。
外装工事の保証について、以下のポイントを契約前に確認しましょう。

●保証対象:保証される範囲や箇所
●条件:保証を受けるための条件
●保証期間:保証を受けられる期間
●保証会社:外装工事業者の自社保証、外装工事が加入している管理組合の保証、塗料などのメーカー保証のうち、どれを使って保証するのか
●費用:修理などが必要になった場合、有償で行なうのか無償で行なうのか

外装工事はポラスにご相談ください

建物の外観装飾を補修する外装工事には、大きく分けて外壁工事・屋根工事があり、外観上の変化や不具合がない場合でも、定期的に行なう必要があります。
外壁工事は、工事内容によってさらに外壁部分補修工事・外壁塗装工事・外壁重ね張り工事・外壁張り替え工事に分類され、工事期間や費用もそれぞれ異なります。
屋根工事も同様に、棟板金交換工事・漆喰補修工事・屋根塗装工事・屋根重ね葺き工事・屋根葺き替え工事などの種類があり、状況に応じて適切な工事を採用することが大切です。
外装工事をせずに長年放置すると、建物の外観だけでなく、機能面でもさまざまな問題が発生するおそれがあります。
外装工事にかかる期間や費用は工事内容や使用する材料などによって異なるため、信頼できるプロに相談・依頼をしましょう。部分的な補修であっても、個人の判断で行なうのはおすすめできません。
外装工事業者を選ぶ際には、見積り内容の明確さや施工事例の豊富さ、アフターフォローの充実度などが判断材料となります。
また、長年にわたって地域に密着した経営を続けている業者は、良質な業者である可能性が高いでしょう。

ポラスは、越谷を中心とする埼玉県・千葉県・東京都の一部地域を対象に、50年以上の実績がある地域密着型の施工業者です。
外装工事を含むさまざまなリフォーム工事をはじめ、新築住宅の施工にも対応できる幅広い技術力を持っています。
外壁塗装・張り替え工事では自社スタッフが工事監理を行ない、下請けに出すことなく、責任一貫体制で対応します。もちろん、外装工事後のアフターフォローにも対応可能です。

本サイト内では、外装工事の実例を、工事期間と費用も含めて画像付きで詳しく公開していますので、ぜひ参考にしてください。