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「外壁塗装をいつ頼めばよいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。外壁塗装は依頼する時期だけでなく、塗り直しが必要なタイミングを見極めることも大切です。適切な頻度で塗装工事を依頼することで、コストを抑えながら外壁の状態を良好に保てます。
 
この記事では、外壁塗装におすすめの時期や季節ごとのメリット・デメリット、外壁塗装を検討すべきタイミングなどについて詳しく解説します。

結論からいうと、外壁塗装のベストシーズンは気温・湿度がともに安定している秋です。特に、台風の発生が少なくなる10月と11月は外壁塗装に最適な季節だといえるでしょう。
 
外壁塗装に適した気候条件は以下のとおりです。

●気温5度以上
●湿度85％未満
●雨や雪が降っていない
●霜が降りていない
●結露が生じていない
 
外壁塗装は屋外での工事になるため、雨や雪が降ると作業は基本的に中止となります。したがって、湿度が高く降雨も多い梅雨～夏や、低温になりやすく雪が降る冬は工期が遅れやすいため、外壁塗装や屋根塗装には適していないシーズンだといえます。
 
特に、冬は霜や結露の影響で塗料が乾きにくくなるなど、塗装工事に際して何かと制約が多くなるでしょう。
 
外壁塗装を検討する際は、先述した秋、もしくは気候の安定した春に工事を依頼するのがおすすめです。

春夏秋冬それぞれのシーズンで外壁塗装を行なうメリット・デメリットについて詳しく解説します。
 

春

3～5月頃は気候が安定しているため、外壁塗装や屋根塗装に向いているシーズンといえます。作業中の気温も塗装作業に適しており、湿度的にも塗料が乾燥しやすい範囲です。
 
春に外壁塗装を依頼するデメリットとして、春雨前線の影響で雨が降り、作業ができない場合があることが挙げられます。また、北海道などのエリアでは、3月でも気温が5度を下回る日があり、作業ができない可能性があります。
 
そのほか、繁忙期となるため、早めに予約しないと適切なタイミングで塗装工事ができない場合もあるでしょう。気候条件の良い時期に外壁塗装を行ないたい場合は、早めの予約が必要です。
 

夏

6～7月は梅雨でほかのシーズンに比べて雨の日が多く、工事に想定以上の時間がかかる場合があります。梅雨の時期を過ぎても、台風やゲリラ豪雨の影響で工期が延びる場合があるので注意が必要です。
 
夏に外壁塗装を行なうメリットとしては、希望する日程で工事が行える可能性が高くなる場合もあります。
 
一方、デメリットは天候が安定しないこと、7～8月は塗装面が高温になりすぎることなどです。業者の技術力にもよりますが、塗装面が強烈な日射で高温になると塗りムラができるなど、塗装の仕上がりが悪くなる場合があります。
 
また、塗装工事中に窓を開けられないなどの問題に悩まされる場合もあるでしょう。
 

秋

9～11月頃は気候が安定しており、気温や湿度も外壁塗装に適しているシーズンです。塗装しやすい気候条件に当てはまるため、工事の仕上がりも高品質になりやすいでしょう。
 
秋に外壁塗装を行なうデメリットは、9月の秋雨前線の影響で工期が遅れる場合があることです。春や冬に比べて台風も発生しやすいため、塗装工事を行なうなら10月や11月がおすすめです。また、春と同じく繁忙期で予約を取りにくいことも難点だといえます。
 
なお、繁忙期の外壁塗装では業者が職人の人数を減らして対応する場合もあります。工期が長引くのを未然に防ぐためにも、工程表を作成してもらい、工期を明確にしておくとよいでしょう。
 

冬

12～2月頃は塗装に適さない範囲まで気温が下がるため、外壁塗装にはあまり向いていないシーズンです。
 
外壁塗装は気温が5度以上であることが条件の一つであり、日中の気温が5度を下回る地域ではそもそも作業ができません。日が暮れるのも早く、作業可能な日や時間帯が限られてしまうのが冬場に塗装工事を依頼する難点です。
 
冬に外壁塗装を依頼するメリットとしては、湿度が低いので塗料が早く乾きやすいことが挙げられます。
 
とはいえ、気温の低さからひび割れなどの施工不良が発生する場合があることに加え、降雪などによる作業中止で工期が延びることもあります。特に急いでいない場合でも、早めに見積もりや契約を進め、余裕のあるスケジュールで工事を依頼するのがおすすめです。

外壁塗装は適切なタイミングで実施することで、外壁からの雨漏りなどを防ぎやすくなり、結果的に家を長持ちさせることにつながります。外壁の状態を正しく見極め、塗装すべきタイミングに工事を依頼しましょう。
 
ここからは、外壁塗装を検討すべき3つのタイミングを紹介します。
 

築10年が経過している

日本の住宅の外壁に多く使われている窯業系サイディングボードの表面を保護する塗膜は、防水性能が5～7年で切れるといわれています。ほかの外壁材の耐用年数も5～15年程度なので、築10年を迎えるタイミングで一度外壁や屋根の塗装を行なうのがおすすめです。
 
築10年程度で外壁塗装を行なえば、建物の外観が新築のように保たれるメリットがあります。また、新たに塗膜を作って外壁を雨や紫外線から守ることで、後述するような劣化症状も防ぎやすくなります。
 

前回の塗装の耐用年数を過ぎている

外壁の塗装がどのくらい保つかは、塗料の種類によって変わります。例えば、ウレタン塗料では7～10年程度、シリコン塗料で12～15年程度、フッ素塗料で15～20年程度です。
 
塗料の耐用年数が過ぎると外壁の保護機能が弱まり、外壁材が劣化する原因となります。まずは前回の塗装で使用した塗料を確認し、耐用年数を過ぎている場合は早めに再塗装を行なうとよいでしょう。
 

劣化症状が出ている

外壁の劣化症状には「色あせ」「チョーキング」「クラック（ひび割れ）」「膨れ・剥がれ」「シーリングのひび割れ」などがあります。それぞれの症状の特徴は、以下のとおりです。

●色あせ‥‥外壁の塗膜の劣化にともなう変色　【危険度】低　【原因】紫外線など
●チョーキング‥‥外壁を触ったときに白い粉が付く現象　【危険度】中　【原因】紫外線や風雨など
●クラック‥‥外壁の表面がひび割れている状態　【危険度】高　【原因】経年劣化や地震など
●腫れ・剥がれ‥‥となくが腫れたり剥がれたりしている状態　【危険度】高　【原因】経年劣化や湿気など
●シーリングのひび割れ‥‥外壁材などのつなぎ目を充填するシーリング部分に亀裂が生じている状態　【危険度】高　【原因】経年劣化など
 
これらの症状を放置していると、カビ・シロアリの発生などといった被害に遭う恐れがあります。緊急性の高い劣化症状が見られる場合は、早急に塗装業者に相談するのがおすすめです。

外壁塗装で失敗しないためには、業者選びなどのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、外壁塗装で満足のいく施工を業者にしてもらうためのポイントを紹介します。
 

信頼できる業者に依頼する

外壁塗装を行なう際に最も重要なのは業者選びです。費用や工期だけでなく、仕上がりの品質も業者によって変わってくるため、慎重に見極める必要があります。なお、外壁塗装業者のなかには、塗装の知識は豊富でも。建物の構造などに関する知識が乏しい場合もあるので、しっかりと外壁塗装業者の話しを聞いて信頼できる業者かどうか判断するようにしましょう。
 
特に、春や秋の繁忙期に外壁工事を依頼する際は「すぐ施工してもらえるから」といった理由で空いている業者を選びがちです。しかし、繁忙期に依頼がない業者は問題があることも多いため、信頼性をよく確かめることが大切です。
 
例えば、見積もりの際に必要以上に不安をあおったり、外壁の詳しい状態を把握せずに見積もりを算出したりする業者には注意しましょう。「すぐに工事ができる」と安請け合いする業者や、工期が通常より大幅に短い業者にも気を付けてください。結果的に追加費用を請求されたり、納得のいく仕上がりにならなかったりする恐れがあります。
 
そのため、外壁塗装を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討したうえで信頼性の高い1社を選ぶとよいでしょう。おすすめなのは、地域に根差しており、塗装工事の実例が豊富にある塗装業者です。
 

塗装工事による生活の制限を考慮する

外壁塗装は屋外で行なう工事なので、室内では基本的にはいつもどおりの生活を送れます。ただし、いくつかの点で生活が制限されることは知っておく必要があるでしょう。
 
まず、塗料のにおいや飛散があるので工事中は窓を開けられず、洗濯物の外干しもできません。足場を設置したり、高圧洗浄したりする際に発生する騒音も考慮する必要があります。
 
エアコンは基本的に工事中も使用できますが、夏場に塗装を依頼する場合は前もって確認しておくと安心です。
 

外壁の色は慎重に選ぶ

外壁塗装が終わってから、仕上がりの色が気に入らなかったとしても、塗り直すには追加で費用がかかります。すぐに対応してもらえるとも限らないため、外壁の色は慎重に選ぶことが重要です。
 
外壁の色を選ぶ際は、まずカタログで確認しつつ、仕上がりをイメージするとよいでしょう。ただし、実際に外壁に色を塗ると、面積効果でカタログとは違う印象を受ける場合があります。広い壁に色を塗ったとき、明るい色はカタログより明るく、暗い色はさらに暗く見えやすいのです。
 
この面積効果を考慮し、壁を明るい色にしたい場合はカタログよりもワントーン暗い色を、暗い色にしたい場合はワントーン明るい色を選ぶと失敗しにくいでしょう。
 

早めに予約する

外壁塗装に適した時期である秋や春に工事したい場合は、早めに予約しておく必要があります。特に、信頼できる塗装業者は多くの顧客から工事を依頼されるため、なるべく早くスケジュールを押さえておくことが大切です。
 
業者と契約を交わす際は、希望日程で工事してもらえるのかどうかを確認しておくと安心です。業者がすでに多くの案件を抱えている場合、秋に契約しても実際の施工が冬にずれ込むケースなども想定されます。適切なタイミングで高品質な塗装をしてもらうためにも、工事の日程は明確にしておきましょう。

最後に、外壁塗装に関するよくある質問とその回答を紹介します。
 

外壁塗装にかかる期間は？

外壁塗装の工期は2～3週間程度が目安です。ただし、時期によっては雨などの影響で工期が長引くこともあるので注意が必要です。雨が降らなくても、冬場は気温や日が暮れる時間の関係で作業ができず、工期が遅れる場合もあるでしょう。
 
ちなみに、外壁塗装は「足場設置」「補修・コーキング」「高圧洗浄」「下塗り」「中塗り」「上塗り」「足場解体」の流れで行なわれます。
 

外壁塗装の費用相場は？

外壁塗装の費用相場は1軒当たり80～150万円程度です。ただし、外壁の面積や形状、使用する塗料などによって費用は左右されます。
 
一般的に、外壁の面積が広く、建物の形状が複雑なほど費用は高くなる傾向にあります。また、耐久性が高い塗料を使うことも費用が高くなる要因の一つです。
 
外壁塗装の工事を予算内で実施するためには、見積もりを依頼する際に正確な金額を確かめておくことが重要です。
 

外壁塗装の費用は時期で変わる？

外壁塗装は時期によって混み具合が異なりますが、かかる費用はそれほど時期に左右されません。シーズンとしては春と秋の需要が高いものの、だからといって特別高い料金に設定されているわけではないのです。
 
一方、キャンペーンを活用することで、外壁塗装の費用を安く抑えられるケースもあるでしょう。
 

外壁塗装と屋根塗装は同時にやるべき？

屋根塗装を行なう際も、外壁塗装と同じように足場を組むことになります。そのため、外壁塗装と屋根塗装を別々のタイミングで行なうよりも、同時に済ませたほうがトータルのコストは安く抑えられます。
 
さらに、外壁塗装・屋根塗装を行なうタイミングで同じく足場の設置が必要となる太陽光発電システムを導入する選択肢もあるため、同時にできる工事をよく検討してから発注するとよいでしょう。

外壁塗装のベストシーズンは、気候条件が安定している秋と春です。外壁にチョーキングやクラックなどの症状が見られる場合は劣化が進んでいる兆候のため、早めに塗装工事を依頼するのがおすすめです。評判や実績を確かめて信頼できる塗装業者を見極め、外壁を美しく塗り直してもらうとよいでしょう。
 
ポラスグループのリフォームでは、見積もりでのヒアリングから現場監督、自社の基準に基づいた施工まで、丁寧で高品質な対応を心がけています。また、建築士も多数在籍しているので、表面的な塗装ではなく、建物本体の性質も見極めることができます。そして、外壁塗装と屋根塗装を同時に行ない、家の性能をアップしつつデザインを一新することも可能です。
 
外壁の劣化が気になるから塗り直したいと感じている方は、ポラスグループのリフォームをぜひご利用ください。