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リフォーム計画の第一歩は、リフォームに関する情報収集と家族全員での話し合いです。

 

まずは、雑誌やWebサイトなどでリフォームの事例をチェックしましょう。また、実際にショールームを訪れるのもおすすめです。ショールームを見学することで、雑誌やインターネット上の写真だけではわかりにくい設備の機能性や素材の質感を直接確認できます。

 

 

また、情報収集と同時に、家族全員でリフォームの方向性を話し合う時間を設けることも大切です。「どの部屋を優先するか」「どのような雰囲気の空間にしたいか」などを共有しておくと、今後のプラン作成や業者との打ち合わせをスムーズに進められます。

 

情報収集と家族での話し合いがまとまったら、次はリフォームしたい箇所を明確にし、リフォーム業者を選定するステップへ進みます。

 

業者を選ぶ際は1社だけに絞らず、複数の業者に相談しましょう。希望箇所や要望を伝えたうえで、各社からリフォームプランと概算の見積もりを提示してもらうのが基本です。複数の見積もりを比較することで、工事内容や費用の妥当性を確認でき、自分たちの希望に合う業者を選びやすくなります。

 

比較・検討の際は、次のポイントを意識するとよいでしょう。

 

・コストバランス（費用対効果）

・担当者の対応やコミュニケーションの丁寧さ

・施工実例と自分たちの理想のイメージとの一致度

・提案力や専門知識の深さ

・アフターサービスの充実度

・会社としての信頼性や実績

 

価格だけで判断せず、提案の質や担当者との相性も含めた総合的な視点で見極めることが、満足度の高いリフォームを実現するポイントです。

 

業者が決まったら、いよいよ具体的なリフォーム内容の検討に進みます。これまでの打ち合わせ内容や概算見積もりをもとに、工事の範囲、使用する設備・建材、工期などの詳細を詰めていきましょう。

 

最終見積もりを提示してもらい、正式な契約に向け動きます。契約書に記載された工事範囲・金額・支払い条件・工期・保証内容などは、細部までしっかり確認することが大切です。誤りや抜け漏れがないかをチェックすることが、のちのトラブル防止につながります。もし疑問点や不安な点があれば、納得できるまで確認・質問しましょう。

 

また、リフォームローンを利用する場合は、契約手続きと並行してローン審査・手続きを進める必要があります。

 

すべての内容が固まり契約が完了したら、キッチンやバスルームといった主要設備をはじめ、床材や壁紙の色柄、照明器具、コンセントの位置など細部にわたる内容を詰めていきます。検討中の設備や建材は、メーカーのショールームで実物を確認するのがおすすめです。実際の質感や色味を自分の目で確かめることで、完成後のイメージとのずれを防げます。

 

また、フルリフォームの場合は、工事期間中に仮住まいが必要になるケースもあります。工事が始まるまでに、ウィークリー／マンスリーマンション、賃貸住宅、実家など、数ヵ月程度滞在できる場所を早めに確保しておくと安心です。引越しの準備や不要品の整理なども同時に進め、余裕をもって工事日を迎えられるように計画的に進めましょう。

 

最終プランと仕様が確定したら、いよいよリフォーム工事のスタートです。

 

工事中は可能な範囲で現場を定期的に訪れ、進捗状況や作業の様子を把握しておくと安心です。疑問点や気になることがあれば、すぐに担当者に連絡して確認してもらいましょう。

 

工事終了後は、担当者立ち会いのもとで仕上がりに問題がないか、設備が正常に動作するかなどを細かくチェックします。問題がなければ引渡しとなり、新しい住まいでの生活が始まります。

リフォーム計画の参考例として、ポラスグループのリフォームの大まかな流れを以下に紹介します。

 

① リフォームに関する相談（対面・オンラインのどちらでも可）

② 要望や条件に関するヒアリング、住まいのチェック

③ プランおよび見積もりの提案

④ 契約

⑤ 詳細プラン決定

⑥ 工事前立ち会い

⑦ 近隣挨拶

⑧ リフォーム工事・中間立ち会い

⑨ 完了検査・お引渡し

 

このように、お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、丁寧に工事を進めていきます。工事内容によっては近隣の方への挨拶も担当スタッフが対応いたしますので、安心してリフォームをお任せください。

リフォームによって理想の住まいを実現するには、事前に計画をしっかり立てることが大切です。

リフォーム計画を立てる際に、押さえておきたいポイントは次の5つです。

1. 現在の住まいの問題点や課題を洗い出す
2. 家族全員で話し合って優先順位を決める
3. 将来の暮らしも見据えて検討する
4. 予算とスケジュールは余裕をもたせる
5. 仮住まいの必要性も検討する

以下で、それぞれのポイントを詳しく解説します。

（1）現在の住まいの問題点や課題を洗い出す

満足度の高いリフォームを実現するためには、新しい設備を導入するだけでなく、現在の住まいで感じている不満や不便さを解消する必要があります。

「キッチンが狭くて使いにくい」「収納が少ない」「冬になると家全体が冷える」など、部屋ごと、生活シーンごとに問題点をリストアップしましょう。そうすることで、リフォームの目的や優先順位が明確になります。

課題を具体的に整理しておけば、リフォーム業者にも要望を正確に伝えられ、暮らしの悩みを解消できる効果的なプランを提案してもらえます。

（2）家族全員で話し合って優先順位を決める

同じ家で暮らしていても、家族一人ひとりが感じる不満や理想の住まい像は少しずつ異なります。そのため、リフォームを検討する際は家族全員で意見を出し合い、希望を共有する場を設けることが大切です。

まずは、「絶対に実現したいこと」と「できればかなえたいこと」をリストアップして整理しましょう。そのうえで、優先順位を明確にしておくと、限られた予算のなかでも納得できるプランを立てやすくなります。もし予算の都合で内容を見直す必要性が生じた場合でも、優先度の低い部分から調整すれば、家族全員が納得しやすく、満足度の高い仕上がりにつながります。

一方で、話し合いを十分に行なわないまま進めてしまうと、リフォーム後に「思っていたのと違った」「ここも直しておけばよかった」といった後悔の原因になりかねません。

リフォームを成功させるには、家族全員の合意形成を早い段階で行なうことが大切です。

（3）将来の暮らしも見据えて検討する

リフォームは一時的な改善ではなく、これから長く安心して暮らすための住まいづくりです。せっかく費用をかけてリフォームするなら、数年先・十数年先のライフスタイルを見据えて計画を立てることが重要です。

「今の暮らしやすさ」だけに焦点を当てると、家族構成やライフスタイルが変わったときに、再び住みにくさや不便さを感じる可能性があります。そのため、定年退職後の生活や親との同居、老後の暮らしなど、将来起こり得る変化を想定し、柔軟に対応できるリフォームプランを考えましょう。

具体的には、床の段差をフラットにしたり、転倒防止のために手すりを設けたり、滑りにくい床材を使用したりといった、バリアフリーを重視した設計がおすすめです。こうした工夫を取り入れることで、年齢を重ねても安心して暮らせる住まいを実現できます。

（4）予算とスケジュールは余裕をもたせる

リフォームは計画通りに進まないことも少なくありません。

実際に工事を進めるなかで、壁の内部に予想外の劣化が見つかり、追加で工事が必要になる場合があります。そのため、予算を組む際は見積もり金額ギリギリではなく、余裕をもってプラスアルファの予備費を確保しておくことが大切です。万一の追加費用にも柔軟に対応でき、結果的に安心して工事を進められるようになります。

また、建材の納期遅延・天候不順など、さまざまな要因で工期が遅れるケースも考えられます。したがって「年度内に工事を終わらせたい」など明確な期限がある場合ほど、余裕をもった計画を立てることが重要です。理想の完成時期から逆算し、多少の遅れにも対応できるスケジュールを設定しておくと、焦らずに理想のリフォームを実現できます。

（5）仮住まいの必要性も検討する

小規模な部分リフォームであれば、自宅に住みながら工事を進められるケースが一般的です。しかし、フルリフォームを行なう場合は、工事期間中に通常の生活を送るのが難しくなります。そのため、工事が終わるまで仮住まいが必要になるケースもあります。

ウィークリーマンションや賃貸住宅などを借りる場合、引越しシーズンと重なる年度末は空室が少なくなるため、事前に候補を調べておくなど計画的に準備を進めましょう。

また、仮住まいを利用する場合は引越しが2回必要になる点にも要注意です。仮住まいへの移動とリフォーム完了後に自宅に戻る際の引越し費用も、あらかじめリフォーム予算に含めておきましょう。

フルリフォームにはまとまった費用が必要となるため、リフォーム計画の立案と同時に資金計画もしっかりと考える必要があります。無理のない資金計画を立てておけば、リフォーム後も安心して生活を送れるようになります。

 

資金計画を立てるにあたって押さえておきたいポイントは、次の5つです。

 

1. 大まかな相場を把握しておく

2. リフォームローンの活用を検討する

3. 補助金や優遇税制が使えないか確認する

4. 工事費以外にかかる費用を把握しておく

5. 複数の業者から見積もりを取る

 

以下で、それぞれのポイントを詳しく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

リフォームには、工事費以外にもさまざまな諸費用がかかります。想定外の出費に慌てることがないよう、事前にしっかりと把握しておきましょう。

おもな諸費用として、次のようなものが挙げられます。

 

・仮住まい費用

・引越し費用（2回分）

・荷物の一時保管費用（トランクルームなど）

・印紙税（契約書などの課税文書に課される税金）

・リフォームローン諸費用（事務手数料、保証料など）

 

これらの費用もあらかじめ資金計画に組み込んでおくと予算オーバーを防ぐことができ、安心してリフォームを進められます。